ヒロアカ314話「麗しきレディ・ナガン」の感想を連ねていこうと思います。
前回はデクとナガンの戦闘が始まり、デクが3rdの個性を使いナガンを捉えたところで終わりました。
【ヒロアカ】313話感想 3代目の個性は「分身」?発勁の意味とは
今回はさらに激化する戦闘が観れそうです。
314話あらすじ
複数の個性を扱い空中にいるレディナガンを捉えたデク。
天候により煙幕が広がらないこと、そして囮を使いナガンの距離を詰めることに成功。
捉えたナガンに「AFOの情報教えてもらいます!」と呼びかけるもナガンは余裕の反撃。
スナイパーをいったん引き戻し、デクに向け銃身を射出。距離をとったデクに対しすかさず追撃の銃弾を撃ち込む。
「なぜAFO側につくのか?」その問いに対して顔をゆがめるレディナガン。
ナガンはデクを作られた正義しか見えていない、すでにそのような人間には理解ができないという。
「偽りの社会を維持するために沢山殺した 疲れちまったのさ」
それがレディナガンが囚人となった理由である。
彼女は公安のヒーロー。かつて行っていた活動とはテロを計画していたヴィラン達、ヴィランと癒着していたヒーローたち。
公に出すと世間への信頼が揺らいでしまう、そんなやからを消すのが彼女の仕事。これらはすべて公安の秘匿命令であった。
かつてヴィジランテが英雄視され信頼を得たように超人社会の土台とはヒーローへの信頼で成り立っている。
それを維持するためには必要な殺しだった。
表の顔は市民に安心を与えるヒーロー、裏の顔は信頼を揺らがすならずものを非公式に消すこと。社会へ貢献することはただただ公安の指示に従うことのみ。
とある日、子供たちに握手をせがまれたレディナガン。彼女は気さくで「おーう 特別だぞ…」と手を差し伸べる。
しかし彼女は気づいてしまった。差し伸べた手が血でまみれていること。ヒーローとヴィランは紙一重。
自分自身がヒーローなのかヴィランなのか、自分の立場は一瞬で変わってしまうもろいものだと。
偽りの社会を維持している自身に疲れるも、彼女には新たな依頼が舞い込んでくる。ならず者ヒーローへの制裁だ。
当時の公安委員長に対して「そいつらを殺せば社会はよりよくなるのか?きれいなものだけ見せ続けてその先に何がある」
口論になった公安委員長をその場で殺害。その後タルタロスに収監されたようだ。
ヒーローオタクのデクですらその事実は知らず、驚いた様子。そんな重要なニュースさえ公安は隠しきった。
「誰もが空想し憧れた超人社会は薄くもろい虚像 そんなものよりもAFOの実現する未来のほうがましだろうぜ」
レディナガンはヒーローに憧れ、公安のもとで働いたからこそ気付いた事実。レディナガンもかつて学生の頃は目を光らせ公安の誘いに喜んだ回想が流れる。
デクにとどめを刺そうとするも、黒鞭の一点突破で場所を悟られるナガン。
デクは「世界のほとんどは白黒ではなく、グレーだ。だからこそ手を差し伸べるんだ」助けることが理想像のデクらしい答え。
レディナガンはそんなデクを「ハリボテ教育のたまものだ」とあきれ返る。
しぶといデクに対し戦術を変えるレディナガン。巨大なライフルを治崎のほうへ向けデクの判断を増やそうと画策する。
次回に続く。
レディナガンの過去
レディナガンの過去が明かされました。
ホークスやAFOの情報ではヒーローを殺して囚人となったいきさつがありましたが、当時の公安委員会を殺害したとのことです。
ヒーロー社会を裏から操作するトップの人物の殺害なので相当な大事件だったでしょう。
冒頭ではヒーロー社会を「ハリボテ」と言い自身のヒーロー活動に対して疑問を持っていたようです。
公安として働くということはヒーローの良い面を維持すべく悪い部分を掃除することが必要。
それが「ならず者ヒーロー」と「ヴィラン」の制圧だったのでしょう。
普通のヒーローからみる超人社会は「ヴィランから市民を守る」ことで成り立つ社会、でしょうがレディナガンのように公安の立場からみる超人社会は「市民からの信頼を守る」ことになります。
一見同じように見えますが「ヒーローの不祥事」などヒーローへの信頼が揺らぐ事件ももみ消さなければなりません。
そうなると「不祥事を起こすヒーローとヴィランとの違いはなんなのか?」という疑問が当然生まれてしまいます。
これは死柄木たちと似た思想になりますね。
「社会に綺麗なものだけ見させ続ける役割。そのために大勢の人間を殺した」そのことにつかれてしまうのも無理はないでしょう。
優秀であるが故、残酷な役割を課せられた哀しいヒーローです。
かつてレディナガンもヒーローに憧れた人物であることも描写されていましたね。
公安から勧誘を受けたレディナガンの顔はヒーローに憧れ希望をもつ顔そのものです…
3rdの個性は「身体能力の底上げ」?
デクは前回3rdの個性を発動させたのですがいったい何だったのでしょうか。
今回のヒントとしてはレディナガンが「さっきまでより速い!このガキ煙の中で何かした!」と言っています。
通常OFAの個性の一つであるフルカウルで身体能力の引き上げはできているはずですが、3rdの個性でさらに身体能力が上がっているようなニュアンスを感じます。
またその後空中で交わしたあと「グラグラ」というエフェクトがデクの周りに現れ「個性の並列処理がグちゃった!」と言っています。
ここで注目したいのは超至近距離からレディナガンの弾丸を避けていることです。
本来この距離かつレディナガンの技術であれば当たってもおかしくありません。
空中で交わす際「ボバ」と空中の空気を蹴ったような跡があり、そのご「グラグラ」としています。
3rdの個性は脚が早くなるなどの「身体能力の強化」に付随するものだと推測されますね。
次回
次回は治崎がどうやらオヤジのもとにすぐ行きたいようですが、レディナガンが標的としてデクの判断を鈍らせようとしていますね。
治崎がなぜか利用されています。デクは助けちゃいそうですね。何も知らない治崎がシュール。
次回も楽しみにしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。